エンゲージメントが高まるオフィス
従業員のエンゲージメントを高めるにはどのようなオフィス創りが必要なのか、 オフィス移転・改修のコンサルティング会社である、ティーズブレイン代表の竹下氏に、導入する際の注意点や考えるべきことについて聞きました。
エンゲージメントが向上する
オフィスを実現させるには

エンゲージメントを高めるためには単純にオフィス環境を変えたり空間を設計しただけでは達成できないと考えています。なぜいまこのオフィスを作るのか、そういったことを伝えていく必要があります。
例えば弊社では経営層の方たちが考えていることをコンセプト化して、従業員に向けてワークショップを開催することがあります。その中でなぜ自社のビジョンや理念がこのようなものなのか、そのためにこのようなオフィス創りを行っていると伝えていく。
このように従業員を巻き込むことで意識が変わり、エンゲージメントが高まると考えています。つまりオフィス創りは人創りということです。
株式会社ティーズブレイン代表:竹下仁
エンゲージメントが向上した
オフィス改革事例
株式会社ベリサーブへの
オフィス改革事例

「1.企業イメージ(ブランディング)の強化」「2.エンゲージメント・モチベーションの向上 」「3.効率の良いオフィス機能と居心地が良く遊び心を取り入れたオフィス 」「4.オープン且つ効率良くコミュニケーションが取れるオフィススペースの確保」 の4点を軸に、“戻ってきやすいオフィス” をコンセプトに掲げたプロジェクトでした。

新築同時入居、かつ、全3フロアのうち2フロアにて内階段を新設するなど、難易度の高いプロジェクトでしたが、コストコントロールを含め、ゼネコンとの調整・交渉力を発揮することで、最終的にはお客様のご希望に沿った“戻ってきやすいオフィス”を実現することができました。
その他、株式会社ベリサーブへの
オフィス改革事例
このような課題をかかえる
企業は
検討してみてください
- 従業員のモチベーションが低い
- 愛社精神のある従業員が少ない
- 社内のコミュニケーションが乏しい
- 従業員同士の仲間意識が薄い
- 採用してもすぐに退職してしまう

代表取締役社長 竹下 仁氏
“本当の意味でのオフィス改革を推進”
株式会社ティーズブレインは、オフィス改革を通して従業員へ企業理念の浸透やエンゲージメント向上などをコンサルする企業。経営層の「こうしたい」を汲み取り、単なる形だけの変革ではなく、従業員の働きやすさを追求し、エビデンスを基に、より機能的かつ効果的な提案を行います。

代表取締役社長 竹下 仁氏
以下では、エンゲージメントが向上するオフィスづくりのポイントを解説しています。エンゲージメントが低い会社の特徴や、それにより生まれる弊害などもまとめているので参考にしてください。
従業員が会社を誇りに
思えない3つの理由
会社を誇りに思う気持ちや愛着心を意味する「エンゲージメント」。日本人は、このエンゲージメントが世界の中でもとくに低いと言われています。
エンゲージメントの低い企業には以下3つの特徴があるので、まずは自分の会社がその特徴に当てはまっていないかチェックしてみましょう。
そもそも従業員のモチベーションが低い
従業員のモチベーションが低いと、エンゲージメント指数も低いことが多いです。モチベーションの低い従業員は、企業が目指す方向性や目標を認識していなかったり、興味がなかったりすることも多く、そうした態度や姿勢は周囲にも悪影響を及ぼします。
従業員間のコミュニケーションが乏しい
従業員同士のコミュニケーションが乏しい企業も、エンゲージメント指数が低いことが多いです。エンゲージメントを構成する要素のひとつに仲間意識がありますが、従業員同士でコミュニケーションがとれていない企業はこの仲間意識が低いため、必然的にエンゲージメント指数も下がります。
正当に人事評価が行われていない
正当な人事評価が実施されていない企業も、エンゲージメント指数が低いことが多いです。具体的には「仕事で成果を出しても評価に反映されない」「仕事の頑張りや成果を評価してくれる上司がいない」などです。こうした環境では、従業員のモチベーションが上がりません。
「自分が頑張ってもどうせ評価してもらえない」「上司や会社が信頼できない」といった感情が生じる原因となってしまい、エンゲージメントの低下につながります。
会社を誇りに思えない
従業員が増えるとどうなる?
エンゲージメント指数が低い状態は、以下のような状態にあるとも言えます。
- 仕事に対する誇りや、やりがいを感じられない。
- 従業員同士の仲間意識が低く、信頼性も希薄。
- 企業との心理的な繋がりがない。
こうした状態の従業員には、「ただ言われたことをこなすだけ」「より良い仕事をしようという意識が低い」「周りの業務は他人事」などの傾向が見られます。仕事のパフォーマンスも生産性も当然高くありません。ちょっとでも気に入らないことがあったり、より条件の良い職場が見つかったりすれば辞めてしまう可能性もあります。企業としては、大きなリスクを抱えている状態と言えるでしょう。
オフィスが変われば
帰属意識は高くなるのか
エンゲージメントを高める方法は「評価制度を整える」「人員をしっかりと確保する」「社内のコミュニケーションを促進する」など色々ありますが、オフィス環境を整えることも重要なポイントのひとつです。
具体的には、従業員が快適性を感じられる環境、効率よく仕事を進められる環境を意識することが大切と言えるでしょう。
働きやすい環境が整ったオフィスは、従業員のモチベーションアップやストレス軽減に貢献するため、エンゲージメントも向上しやすくなります。集中ブースや商談用スペースなど業務効率アップに役立つワークスペースを設置したり、仮眠室や社内カフェなど従業員がリフレッシュできる場を設けたりと、工夫の仕方は色々あります。ぜひ検討してみましょう。
帰属意識が高まることで
得られる効果
企業の活性化につながる
エンゲージメント指数が高い企業では、従業員のやる気や積極性が高い傾向があります。自然と企業全体も活性化していくでしょう。
従業員のモチベーションがアップする
エンゲージメントが高い状態にあると、従業員は、自分の仕事と企業の業績・顧客満足度などのつながりを感じられます。これはモチベーションを大いにアップさせる要因となります。
業績のアップにつながる
エンゲージメントのアップは、営業利益率や労働生産性の向上にも貢献することが分かっています。
※参照元:motivation cloud(https://www.motivation-cloud.com/hr2048/36131#630345e05c9dbd10b9d53497-1622020985942)
離職率の抑制につながる
エンゲージメントの高い従業員は、その企業で働くことに対して価値を感じています。つまり「長く働きたい」と思ってくれるため、企業にとっては定着率のアップが期待できるのです。